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中小企業診断士の費用はいくら?受験料・教材費・登録費まで総額を完全解説【2026年最新】

中小企業診断士の取得費用を、令和8年度に改定された受験料(1次17,200円・2次15,100円)から教材費・予備校費・実務補習・登録・更新まで段階別に整理。独学・通信・予備校の総額比較と、費用を抑える方法を現役診断士監修で解説します。

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中小企業診断士の取得費用を、令和8年度に改定された受験料(1次17,200円・2次15,100円)から教材費・予備校費・実務補習・登録・更新まで段階別に整理。独学・通信・予備校の総額比較と、費用を抑える方法を現役診断士監修で解説します。

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中小企業診断士の資格を取得するまでにかかる費用は、試験に合格するまでが独学で約9〜16万円、通信講座で約13〜30万円、通学予備校で約28〜55万円が目安です。合格後は、登録に必要な実務補習でさらに約18万円かかります。

この記事では、受験料・教材費・予備校費・模試・実務補習・登録・更新の費用を、段階ごとに整理しました。金額は中小企業庁などの公式発表をもとにしています(2026年10月時点)。

2026年度(令和8年度)から受験料が変わりました 2次試験の口述試験がなくなり、受験料が 1次17,200円・2次15,100円 に改定されました(改定前は1次14,500円・2次17,800円)。両方を合わせた32,300円は変わっていません。古い金額のまま書かれた情報も多いので注意してください。

中小企業診断士の費用は「4つの段階」で考える

費用は受験料だけではありません。勉強を始めてから合格後まで、次の4段階で発生します。

  1. 勉強の段階:教材費・講座費・模試
  2. 受験の段階:1次・2次試験の受験料
  3. 登録の段階:実務補習(または実務従事)
  4. 維持の段階:5年ごとの更新に必要な研修

会社の中で「診断士」と名乗れればよい人も、独立を考えている人も、診断士として登録するには3の段階まで必要です。試験に合格しただけでは、中小企業診断士とは名乗れません。

費用総額の全体像

学習スタイル 合格まで(勉強+受験) 登録(実務補習15日) 取得までの総額
完全独学 約 9〜16万円 約 18万円 約 27〜34万円
通信講座 約 13〜30万円 約 18万円 約 31〜48万円
通学予備校 約 28〜55万円 約 18万円 約 46〜73万円

※1年〜1年半で合格した場合の目安です。何年か受験すると、その分の受験料と教材費が加わります。実務補習の代わりに「実務従事」を選ぶと、登録の費用はほぼかかりません(後述)。

受験料(公式)

受験料は中小企業庁が定めた公式の金額です。令和8年度(2026年度)から次のとおり改定されました。

項目 令和8年度〜 改定前(〜令和7年度)
1次試験 受験料 17,200円 14,500円
2次試験 受験料 15,100円 17,800円
合計 32,300円 32,300円

改定の理由は、2次試験の口述試験がなくなったことです。合計額は変えずに、1次と2次の配分が見直されました。

1次試験は科目ごとに合格できる「科目合格」の制度があります。2年目に残りの科目だけを受ける場合でも、受験料は同じ17,200円です。何年かに分けて受ける計画なら、その年数分の受験料を見込んでおきましょう。

勉強の段階でかかる費用

教材費(独学の場合)

独学で1次試験7科目と2次試験の対策をひと通りそろえる場合の目安です。

教材 内容 費用の目安
1次試験 テキスト 7科目 × 3,000〜4,000円 21,000〜28,000円
1次試験 過去問題集 7科目 × 3,000〜4,000円 21,000〜28,000円
2次試験 過去問・解答例集 3〜5冊 10,000〜18,000円
事例Ⅳ(財務)の計算問題集 1〜2冊 3,000〜6,000円
補助教材(簿記3級・経済学の入門書など) 必要に応じて 3,000〜8,000円

合計は約 5〜10万円 です。1次試験の過去問は、中小企業診断協会の公式サイトで問題と正解が公開されています。ただ、解説は付いていません。解説付きで解きたい場合は、問題集を買うか、無料の解説サイトを使うことになります。

「中小企業経営・中小企業政策」は、毎年の白書から出題されます。そのため、この科目のテキストは毎年最新版が必要です。

通信講座・通学予備校の費用相場

講座の価格は、年度やキャンペーン、コースの組み方で大きく変わります。1次+2次をまとめて申し込む場合の、おおよその相場は次のとおりです。

サービスの形 1次+2次セットの目安
オンライン特化型(映像授業が中心) 約 4〜15万円
大手の通信講座(テキスト+映像) 約 15〜25万円
通学予備校(教室での講義が中心) 約 25〜30万円
通学+答案添削が手厚いコース 30万円以上

模試・答案添削の費用

  • 1次試験の模試:1回 5,000〜10,000円前後。直前期に1〜2回受けるのが一般的です
  • 2次試験の模試:1回 8,000〜15,000円前後。独学の人ほど、自分の位置を知る機会として役立ちます
  • 2次試験の答案添削:1通 3,000〜5,000円 × 数回。まとめて頼むと2〜5万円です

登録の段階でかかる費用

2次試験に合格しても、それだけでは中小企業診断士として登録できません。合格した日から3年以内に、次のどちらかで「15日以上」の実務経験を満たす必要があります。

  • 実務補習:登録実務補習機関(中小企業診断協会など)が開く研修で、実際の中小企業を診断する
  • 実務従事:自分で中小企業の経営診断・助言の仕事を15日以上こなす

実務補習の費用

実務補習は、受講者が数人のチームを組み、指導員のもとで1社につき5日間の診断を行う研修です。

コース 内容 受講料の目安
5日間コース 1社を診断 約 6万円
15日間コース 3社を診断(これだけで要件を満たせる) 約 18万円

※中小企業診断協会の受講案内(2026年時点)をもとにした目安です。申し込む前に、協会の最新の募集要項を確認してください。

5日間コースを3回受けても、15日間コースを1回受けても、合計の金額はほぼ同じです。15日間コースは2〜3月に、平日も含む日程で行われます。会社員で平日に休みを取りにくい人は、土日を中心に行われる5日間コース(7〜9月と2月に開催)を、時期を分けて3回受けることが多いです。

開催地は都市部が中心です。地方に住んでいる人は、交通費や宿泊費も見込んでおきましょう。

実務従事という選択肢

実務補習の代わりに、自分で診断の仕事をして15日分を満たす方法もあります。知り合いの経営者の会社を診断する、協会や民間団体が紹介する案件に参加する、などのやり方があります。

研修の受講料はかかりません。一方で、案件を見つける手間と、報告書の質を自分で担保する必要があります。民間団体の紹介で参加する場合は、参加費がかかることもあります。

登録の申請そのものは無料

中小企業庁への登録申請に、手数料や登録免許税はかかりません。必要なのは書類を郵送する費用(簡易書留など)くらいです。

ネット上には「登録免許税が3万円かかる」と書かれた情報もありますが、誤りです。中小企業庁の登録手続きの手引きにも、そのような費用は書かれていません。

診断協会への入会(任意)

登録とは別に、都道府県ごとの中小企業診断協会に入会することもできます。入会は任意です。独立した診断士の多くは、仕事の紹介や人脈づくりのために入会しています。入会金と年会費(年数万円程度)は協会によって違うので、入会を考えている都道府県の協会で確認してください。

合格後の維持費用(5年ごとの更新)

中小企業診断士の登録は5年ごとに更新が必要です。5年の間に次の2つを満たします。

  1. 理論政策更新研修を5回以上受講する(論文の提出などで代えることも可能)
  2. 実務従事を30日以上行う
項目 費用の目安
理論政策更新研修 1回 6,000円台 × 5回 = 約3万円台
実務従事(30日分) 自分の仕事として行えば研修費のような費用はかからない
更新の申請 手数料はかからない(郵送費のみ)

※理論政策更新研修の受講料は、2022年度の協会実施分で1回6,300円(税込)でした。実施する機関や年度によって変わります。

独学・通信講座・予備校の費用を比べる

学習スタイルごとの総額を、金額だけで比べます(1年〜1年半で合格した場合)。

項目 独学 通信講座 通学予備校
教材費・講座費 5〜10万円 10〜25万円 25〜50万円
受験料(1次+2次) 32,300円 32,300円 32,300円
模試・添削 1〜3万円 0〜2万円(講座に含む場合あり) 0〜2万円(講座に含む場合あり)
実務補習(15日分) 約18万円 約18万円 約18万円
登録申請 0円 0円 0円
合計 約 27〜34万円 約 31〜48万円 約 46〜73万円

何年か受験した場合

合格までの年数が延びると、次の費用が加わります。

  • 受験料:1次17,200円・2次15,100円が、受けた年数分
  • 教材の買い替え:特に「中小企業経営・中小企業政策」は毎年最新版が必要
  • 予備校の再受講料:再受講の割引があることが多い

3年かかった場合、独学でも約35〜45万円、予備校を使うと約60〜80万円になることもあります。1年目の予算だけで決めずに、長引いた場合の費用も考えておくと安心です。

診断士エアポートを使った場合の費用

参考として、当サイト「診断士エアポート」で勉強した場合の費用も載せておきます。

項目 費用
診断士エアポート(年額プラン) 39,800円(月あたり約3,317円)
2次試験の過去問・解答例集(市販) 1〜2万円
受験料(1次+2次) 32,300円
模試(任意) 0〜2万円
合格までの合計 約 8〜11万円

月額プラン(3,980円)もあり、いつでも解約できます。全7科目の映像授業、1次試験の過去問演習、トーレス先生への質問が使えます。合格後の実務補習の費用(約18万円)は、どの学び方でも同じようにかかります。

費用を抑えるための工夫

1. 1次は低コストで、2次だけお金をかける

独学で一番つまずきやすいのは、2次試験の答案を誰にも見てもらえないことです。1次試験は安く済ませて、2次試験の添削や模試にお金を回すと、費用のわりに効果が出やすくなります。

2. 教育訓練給付制度を使う

厚生労働省の一般教育訓練給付制度や特定一般教育訓練給付制度の対象講座を選ぶと、修了後に受講料の一部が戻ってきます(一般は20%、特定一般は最大で50%。上限あり)。対象かどうかは、講座の公式サイトやハローワークで確認してください。

3. 会社の資格取得支援制度を確認する

受験料の補助、講座費用の補助、合格祝い金などの制度がある会社も多いです。補助の対象になる講座が決まっている場合もあるので、申し込む前に人事・総務に確認しておきましょう。

4. 前年度版の教材を上手に使う

1次試験のテキストや過去問題集は、前年度版でも多くの内容がそのまま使えます。ただし「中小企業経営・中小企業政策」と、法改正が多い「経営法務」は最新版をそろえましょう。

5. 更新の実務従事は勤務先の仕事でまかなえることがある

会社に勤めながら診断士になる人は、取引先の経営支援や補助金の申請支援など、勤務先での仕事を実務従事として申告できる場合があります。認められる条件は事前に確認しておきましょう。

よくある質問

Q. 中小企業診断士の費用は総額でいくら必要ですか?

1年〜1年半で合格した場合、独学で約27〜34万円、通信講座で約31〜48万円、通学予備校で約46〜73万円が目安です。このうち約18万円は、合格後の実務補習の費用です。

Q. 受験料はいくらですか?

令和8年度(2026年度)からは1次試験17,200円、2次試験15,100円です。改定前は1次14,500円、2次17,800円でした。

Q. 登録にお金はかかりますか?

登録の申請そのものに手数料や登録免許税はかかりません。かかるのは、登録の条件である実務補習の受講料(15日分で約18万円)です。実務従事で条件を満たせば、この費用もかかりません。

Q. 実務補習を受けずに登録する方法はありますか?

自分で15日以上、中小企業の経営診断・助言の仕事をする「実務従事」で登録できます。研修の受講料はかかりませんが、案件を見つけて報告書を仕上げるところまで自分で行う必要があります。

Q. 合格後の更新には5年でいくらかかりますか?

理論政策更新研修を5回受けると、受講料は約3万円台です。実務従事30日は、診断の仕事や勤務先の業務でまかなえれば、追加の費用はほとんどかかりません。

まとめ

  • 費用は「勉強」「受験」「登録」「維持」の4段階で発生する
  • 受験料は令和8年度から1次17,200円・2次15,100円(合計32,300円は据え置き)
  • 取得までの総額は、独学で約27〜34万円、通信講座で約31〜48万円、通学予備校で約46〜73万円
  • 合格後の実務補習が約18万円。登録の申請そのものは無料
  • 5年ごとの更新は、研修費約3万円台+実務従事30日

費用の全体がつかめたら、次は勉強の計画です。診断士エアポートでは、全7科目の映像授業と1次試験の過去問演習を月額3,980円(年額プランなら月あたり約3,317円)で提供しています。トップページのほか、中小企業診断士試験の概要や独学での勉強の進め方もあわせてご覧ください。


出典・参考

  • 中小企業庁「令和8年度からの中小企業診断士試験における改正点について」(2026年2月5日)
  • 中小企業庁「中小企業診断士の登録・更新等に関する手引き(Q&A)」
  • 一般社団法人 中小企業診断協会「実務補習」受講案内
  • 厚生労働省「教育訓練給付制度」
2026年4月20日(更新: 2026年10月4日)約13分で読めます
監修:中小企業診断士 久保谷太志|執筆:診断士エアポート 編集部
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